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【分析】言の葉の庭

新海誠さんの作品は秒速5センチメートルをはじめ一通り見ましたが、言の葉の庭はどうもぱっとしないような評価になっている。

私も上映日に映画館で見に言ったが、初日はBDを買おうとは思わなかったのだが、一日中なぜか言の葉の庭のことが気になり、翌日に同じ映画館でもう一度映画を観た後にBDまで購入した。一日中考えた末に、何度も見たいと思ってしまったのだ。

個人的にはとてもテーマが良く、短い時間で必要な箇所だけを丁寧に描いている作品だと思う。今回はそんな言の葉の庭の私なりの分析をしてみたいと思う。

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◇面白さの理由
私はこの作品は、終わって初めて「始まる」作品だと思っている。
映画内の物語が終わった後、ようやく主人公とヒロインは1歩進んで、1から歩んでいく。視聴した後に、毎回そう感じさせて、視聴者にも一歩踏み出すための困難さや、それでも1歩進もうとすることの重要さを問いかけているように思える。

年齢の違いの恋愛感がテーマのように見えるが、実際確かに恋愛的感情のシーンがあったが、そこが一番重要というわけではなく、むしろその後に主人公とヒロインがそれぞれ進んでいくことがテーマになっていた気がする。

設定も、夢を追うために歩き続ける主人公。夢に躓いてしまって、歩けなくなったヒロインと正反対のようなキャラクターが関わり合うことでお互い進むべき道を見つけ、それを丁寧に描いている作品だと思う。そこに重点をおいてあって、他のサブのキャラクターはほとんど情報はなく、本当にこの2人だけの物語となっているのは、ある意味スポットを狭めて話をコンパクトにするために必要だったからと言えるが、それだけではなく、この2人にスポットを強めてキャラをより一層立たせる演出であったかのようにも思える。

とにかく、キャラクターの立たせ方はもちろん、テーマに沿って、きっちりと丁寧な映像と共に描いた作品が大きな魅力だ。

◇映像の見せ方
水の結晶、草木に垂れ落ちる水滴の影描写。
この辺りは3Dも上手く使い、新しい新海誠の映像となっている。
違和感はなく、よりリアリティーを出すための演出は今回の新宿御苑という舞台にかなりマッチしていたように思える。

また、光の使い方や、雲の綺麗な色調も変わらずに健在だ。
映像作品として見るだけでも価値のある作品だと思う。

◇本編46分という短かいアニメ映画
まさかの1時間を切るという長さに、視聴前は不安が大きかったが、視聴した後は、この長さだからこそこの言の葉の庭という作品は一層輝いたと実感した。
言の葉の庭は46分の中で、1秒たりとも無駄がない。
1つの描写、風景。すべてに意味がこめられている。
ある意味、ここまで内容自体をコンパクトにまとめるのは難しく、その中で重要な部分だけを抑えてテーマをきっちり描ききった脚本は素晴らしいと思う。
だれることがなく、短い中に凝縮された内容はある意味、現代の映画にはない考え方だが、私は個人的にはこの長さでも全く問題ない。

むしろ、2時間、3時間の映画だとどこかしらでダレてしまうことがあるので、短いながらもしっかりとまとめられている言の葉の庭は、そういった点で何度も見たくなったのかもしれない。

◇言の葉の庭を見て

歩けなくなった人間の救済のような最後のシーンは、見ているこちらにまで様々なことを訴えているように思える。
特に、ヒロインである雪野先生の考え方は、共感出来る部分が多く、見終わった後にフラッと新宿御苑に行きたくなるそんな気持ちになる。

何かに躓いていたり、少し足を休めているそんな歩くことを止めている人たちにお勧めしたい作品だ。



私ももう一度見ようかと思う。
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プロフィール

しんた

Author:しんた
しんたといいます。
シナリオライターやっていたり、電子書籍の連載やったりと色々経験値を積んでいます。
出来る限りのをことを経験したいと思っています。
現在、他の事を模索中。

趣味は日清カップヌードルの容器集め。
カップラーメンレビュー出来たらと思いますが、体が最近受け付けなくなってきました…がんばります。

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